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手を繋ごう〜愛憎II〜
第3章 パニックな朝と懸念
ゆうはそう思い、ゆうは誠の口に手を押し付け

「まこちゃん!それをここで言うな!あんたらこっちに来なさい!!!」

と、普段使われていない、職員の部屋に二人を連れて行く。


パタン。

ゆうは閉めたドアを背に

(……はぁ……ちゃんと進学させたいし、まこちゃんは海外行きたいって言うから指令出したのに……)

と、心で頭を抱えながら

「あんたら、分かってるでしょうねぇ…。私が出した指令を!!」

ビシッと二人を指差し、言い放った。

ピシッと固まる誠と萌。

「高橋萌!次のテスト、学年30位以内!!」

「はぃぃ〜!!」

萌は姿勢を正す。

「そして、川中誠!!あんたは学年10位以内!!!」

「が、学年10位以内?」

萌は、確かに成績は良かった筈だけど、そんなに上なんて取れるの?みたいな顔をして、誠を見る。

「あー…はははっ!!」

誤魔化し笑いを浮かべるいつもの誠じゃない誠。


「ははは、じゃない!!」

また筒状にした教科書をペコンッとはたく。

そして、ピシッとゆうは誠を指を指す。

「あんたら、期末までセックスは禁止!!」

「無理!!」

誠は叫び

ゆうは

「無理じゃない!!」と、叫ぶ。

泣きそうな表情の誠を見て、

ゆうは

(あーもー、泣く問題とかそう言う意味じゃなくてぇぇぇ〜〜〜、くっつくとかは良い事なんだけどぉぉ〜〜!!)

と、思いながら、ガシガシ頭をかいて

「〜〜〜!!じゃあ回数を減らしなさい!!萌ちゃんに勉強するのに集中させて、息抜き程度にしなさい!!!」

「だって、萌見ちゃうとムラムラしちゃって、もうどーしたら良いか!!」

はぁぁぁぁ〜

ため息をつきながら、こめかみを抱えたゆうは、ハタ…と気づいた。


「まこちゃん、土曜日と日曜日の夜はバイトでしょ?」

「そうだけど?」

「そしたら、物理的にあんたら、そんな余裕ない筈だけど」

「いや、萌は金曜日から泊まってる。今、姉ちゃんも親父も義母さんもいねぇし。」

「…はっ?」

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