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手を繋ごう〜愛憎II〜
第5章 お風呂の時間
それからと言うものの、夕方の誠の痴漢行為はピタッと止まった。

しっかりと、両腕は、萌の腰に巻き付いて、電車の片隅で電車の中の喧噪の中の二人でいるけれど。

突然起きた、誠の行動が変わった事に萌は

(どうしたんだろ…?)

と、考えていた。

ゆうちゃんに怒られたせいなのか?
でも、そんなの関係なしに夕方、誠はずっと萌を触っていたし、萌は誠の突然の行動変容に戸惑いを感じていた。


ーー『今は何も理由は聞かないで欲しいんだけど、単独行動は今避けてもらって良いかな?』


ゆうの言葉がヤケに引っかかる。
あの時はゆうの真剣な表情に
「わかりました」
そうは答えていたのだけど。

それに加えて、誠の行動も変わるなんて、萌は何があったのか…そればかりが頭をよぎる。


水曜日

萌の最寄り駅を降りた萌と夏子、それに誠の友人である紘と波留が、四人ならんで、萌の家の近くにある商店街を歩いていた。

「そう言えばあのケーキ屋さん、すごく美味しいんだよ〜」
そう言う夏子に
「へぇ〜、今度一緒に行く?」
「えっ?」
「俺も食いたい…」

なんて言っている、夏子と紘と波留。

萌はピタリと立ち止まり、萌が立ち止まった事に気付かず、前を進む三人に

「ねぇ、なんかあったの?」

そう聞いていた。


ぎっくとしている夏子と紘に涼やかな表情の波留。

夏子が

「何がって何が?」

なんて、言っている。


そう言えば、一緒にトイレ行こうとか言わなかった夏子が、休み時間毎に

「ね、トイレに行こう?」

なんて言ってくる。


「や、なんか、なっちゃんは電車の私の駅の二つ前じゃない?
しかも、紘くんと波留は、誠の駅が最寄駅だし。
しかも、帰り一緒に帰るってこと無かったし。
わざわざ、私の駅に降り立って、何かあったのかな?なんて。」


放課後、部活が終わった後、教室に戻ったら三人がいて、
「一緒に帰ろ〜」
と、言われ帰っていたけれど、やっぱりおかしい。

(私の最寄駅で、降りて、私の家の前で帰ってく、なんて、今まで無かったし…)
そんな萌の言葉に

「え、一緒に帰りたいだけだよ?」

と、涼やかな表情の波留。
夏子は
「そう!萌の近くってさ、美味しいお店沢山あるし、丁度放課後二人で話してだ時に、食べ歩きしちゃう?なんて言ってからさ。
まこちゃんいない時に、萌の惚気聞きたいし」


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