この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
手を繋ごう〜愛憎II〜
第5章 お風呂の時間
そんな言葉に、萌が赤くなり、
「の、惚気なんてないわよっ!」

と言う。


「え〜?」
「えぇぇぇ〜?」

紘と、普段涼やかな顔の波留は不服そうな表情で言う。

「やっ!だって!」

なんて言うと

「誠も真っ赤な顔して拒否るしさぁ〜。あいつ、前からバレバレだったし、でも避けるから、萌ちゃんしかいないんだよぉう。」

紘は、背が誠と同じくらい。
だから萌が見上げる形になるが、上目遣いするような顔で言う。


「私から惚気話が打ち出の小槌みたいに出るとでも?」

「「「出そう!てか出したい!!」」」

萌の前で、真面目な顔で言う三人。

萌は後ずさりしながら、

「そ、そんなものはない!」

なんて言う。



「そしたら、言うまで送り届けなきゃ〜♪」

ニヤリと笑った紘が再び歩き出した。
続いて二人も歩き出す。

「やだ!ちょっと!まって!」

三人の遅れを取り戻すように、早歩きしていく萌。










帰り、紘は夏子と紘三人で
「じゃなぁ〜」
と、手を振って、アパートの階段を駆け上がる萌にそう言う。



「っにしてもびっくりしたぜ。」
「そう、前は勘ぐろうとする事なんて無かったのに」
と言う紘と夏子の言葉に

波留は

「いや、普段みんなやらない事やったら、そう思うさ。
…誠もどうするつもりなんだろうな…」

なんて言う。


紘はその時、何か視線を感じた。
パッといなくなる人影に



(…これも共有しとかなきゃな…)

真面目な顔をする。

まだ一回しか、ここには来ていないけれど、もしかしたらずっと続くかもしれない。

それで、視線を感じるって、やっぱり…。



(大切な二人が傷つくかもしれねぇってなって、行動に移さない友達なんかいるか)


そう思いながら、三人は帰って行った。
/268ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ