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手を繋ごう〜愛憎II〜
第5章 お風呂の時間
「まこちゃん!早く!」

シャワーを奪い合いながら、身支度を整え、パタパタと誠の家の玄関を開く。

「わりぃわりぃ…隆先輩には電話しておいたからさ、ゆっくり行こうぜ」

「はぁぁ〜…私も時計みとけば良かった…」

そう言う萌に

「今日続きスる?」

と、後ろから抱き締める誠。


慌てる内に自分の昂りは治まったが、萌を乱すのが途中だった誠は不服だった。

パッと赤らめる萌に

(よっっしゃぁぁぁぁ〜)

と、誠は心の中でガッツポーズする。


「じゃあ、バイト帰るまで、良い子で待っててな」

吐息混じりに耳元で囁く声に

萌は顔を赤くしながら

コクン…と頷いた。


恋人つなぎをしながら、外を出る。

眩しい日差しに目を細めながら

「今日はいい天気ねぇ」

と言ってる萌。

そんな萌が愛おしくて仕方がなく、スキップしちゃいそうな気持ちで、誠は繋いでる手を大きく振りながら、図書館への道を歩いていた時



(………ん?)

そう思い、後ろを振り向く。

視線を感じた。
でも、誰もいない。

紘の報告との続け様だった為

ゾクリ…と、背筋が凍る。


萌はそんな誠の様子を見て、怪訝な表情で

「……まこちゃん?」と

顔を覗き込む。



ハッとした誠が

「な、なんでもねぇ!!さぁ早く行くぞ!」

と、ズンズン歩き始めた。


「ま、まこちゃん待って!」

手を繋いでいて、歩調が合わない萌は慌てて早歩きになる。


(何事もなければ良い…何事も……)

心で呟きながら、誠は道を歩いていた。






男は、スッと、電柱から体を現した。

(夜中…あいつといたんだ……)

男にはそれがショックで仕方がない。

どうすれば萌をモノに出来るか……。

そんな事を思いながら、

(あいつが気付きそうだから、今日は辞めにしよう…)

振り返った時はヒヤヒヤした…

そう思い、反対方向の道を歩いて行った。



この男が夜中、明け方まで、誠の家に張り付いていた事を誠と萌は知る由もなかった。

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