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手を繋ごう〜愛憎II〜
第6章 憂鬱
(……もう限界……)
美咲は誠と同じくアルバイトをしていた。
好きな吹奏楽に没頭したい気持ちと、これから大学での勉強をしたい、わくわくした気持ち。
その中で、好きなものに使いたい気持ち。
けれど、今は恐怖心から、アフターピル代と婦人科代に半分が消える。
そして
「ダメ!哲治くん!私お金がない!!」
そう言っても
その中で、時折アルバイト代の入った財布を無理矢理奪われ、
「…こんなに入ってるじゃないか…」
と、財布のお金を全て抜き取られ、パチンコ屋に行く彼の姿。
転職はしたが、休日は入り浸りになっている彼のギャンブル癖。
止めてるが、彼の没頭ぶりにも悲しみや、恐怖心を抱いていた。
(昔は、あんな人じゃなかったのに)
色んな所に連れて行ってくれた。
笑い合って、哲治と過ごす日々がとても楽しかった。
それなのに今は、休日はパチンコに入り浸りで、どこにも連れて行ってくれない。
二人の間に笑顔なんて、とうに消えていた。
勝ったら勝ったで、大喜びし、外食に連れて行ってくれるが、負けた時の反動は全て美咲に帰ってくる。
それが今日みたいな事。
(全てが悪循環……)
ベッドから一点をボーッと眺め、
(別れたい…)
美咲はそう思う。
もう何度目だろう。
別れを告げることは。
けれど、セックスで返ってくる。
(怖い…)
ベッドの上で体育座りになり、自分の体を抱きしめた。
美咲は誠と同じくアルバイトをしていた。
好きな吹奏楽に没頭したい気持ちと、これから大学での勉強をしたい、わくわくした気持ち。
その中で、好きなものに使いたい気持ち。
けれど、今は恐怖心から、アフターピル代と婦人科代に半分が消える。
そして
「ダメ!哲治くん!私お金がない!!」
そう言っても
その中で、時折アルバイト代の入った財布を無理矢理奪われ、
「…こんなに入ってるじゃないか…」
と、財布のお金を全て抜き取られ、パチンコ屋に行く彼の姿。
転職はしたが、休日は入り浸りになっている彼のギャンブル癖。
止めてるが、彼の没頭ぶりにも悲しみや、恐怖心を抱いていた。
(昔は、あんな人じゃなかったのに)
色んな所に連れて行ってくれた。
笑い合って、哲治と過ごす日々がとても楽しかった。
それなのに今は、休日はパチンコに入り浸りで、どこにも連れて行ってくれない。
二人の間に笑顔なんて、とうに消えていた。
勝ったら勝ったで、大喜びし、外食に連れて行ってくれるが、負けた時の反動は全て美咲に帰ってくる。
それが今日みたいな事。
(全てが悪循環……)
ベッドから一点をボーッと眺め、
(別れたい…)
美咲はそう思う。
もう何度目だろう。
別れを告げることは。
けれど、セックスで返ってくる。
(怖い…)
ベッドの上で体育座りになり、自分の体を抱きしめた。