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手を繋ごう〜愛憎II〜
第6章 憂鬱

美咲はふと、昨日の事が疑問になり、

「ねぇ、萌?」

と聞く。

「どうしたんですか?」

と聞く萌に

「仲がいいと言うか、いつも一緒にいた…って言う人の普段から見せない顔を見た時、どう思う?」

と尋ねた。


萌も、ハタ…とした顔で美咲を眺めた後

「私は…思いっきりビンタしちゃいました」

と、照れ臭そうに言った。

美咲は驚いて

「え?萌でもそんな事するの?」

と聞く。

萌は

「しちゃいますよ〜。だって突然キスされた時には誰だって驚くじゃないですか」

と、言った。


「へぇぇぇ〜あの誠くんがそんな事するだなんてねぇ」

と言う美咲は

(あ、しまった。自分の中の秘密にしとくんだった)

と、思ったが、萌は何も気にしていない素振りで、

「でも、まこちゃんは、なんて言ったら良いか分かんないけど、大切にしてくれます…」

と照れ臭そうに言う。

美咲は

「どんな所?」

と、聞く。


「うぅーん…なんと言うか…私の意見を尊重してくれてる…そんな感じですね」

と言う言葉に、美咲は泣き出しそうになった。


萌はそんな泣きそうな美咲に

「ど、どうしたんですか?先輩!」

と聞く。


ポタポタ涙が溢れるのを見た萌は、ゆうに言いに行き、二人で部活を抜ける事にした。



教室で二人、壁に寄りかかりながら、美咲は萌に経緯を話した。

萌は怒ったように

「その人最低です!」

と言った。

「……やっぱり、そうなんだよね……」

そう言う美咲に

「あのまこちゃんでさえ、そんな事しな…」

ふぐっと、萌は口をふさぐ。

「誠くんがどうしたの?」

萌の様子を見て、疑問に思った美咲は聞いた。

萌と誠の経緯を聞き

「うわっマジで!?誠くん、そんな事してたの?」
と言う。

萌は

「今でも翻弄されてるんですけどね。でも、なんか、ちゃんと返してくれてる…そう思うから、まこちゃんと付き合う事にしました。
何より…なんか、私が痛かった…」

俯く萌に美咲は

「痛い?」

と聞く。





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