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手を繋ごう〜愛憎II〜
第6章 憂鬱
「わっ!ごめん!隆待った?」

図書館の入り口に立つ隆にそう言う美咲。

なんでもない普段着。

少し朝、どんな服を着て行こうか迷ったが

(まぁ良いや、隆だし)

と、普段身に付けているキュロット、ブラウスの上に、カーディガンを着て、美咲は来た。

ーー(まずは、ここから、気づく事…かもしれないですよ?)

萌の言った言葉に引っかかりを覚えながら。

隆の前に立つと、そちらもいつも通りの格好。

「いや、俺も今来た所だから気にすんな。」

シャツにジーンズ、スニーカーのラフな格好で隆は玄関で待っていた。


隆は美咲の歩調に合わせるように歩き出す。

そんなことも美咲には新鮮だった。

(いっつも、哲治くんと歩く時、早足になってたから…隆ってこう言う所、気を使うのね…)

そう思い、まじまじと隆を見る。


丁度、話しながら勉強が出来る部屋で、隆は席を確保し、勉強道具を出している所で、美咲の視線に、怪訝な顔で

「なんだ?」

と、聞く。

美咲は慌てながら

「いやっそのっ」

と、顔を赤らめて

(う〜萌に言われたから変に意識しちゃうう〜)

と、思いながら勉強道具を出した。

怪訝な顔で美咲の顔を覗き込む隆に

「そ、それより、今日はなんの勉強する?」

そう聞く美咲に

隆はう〜んとなり、

「こないだ化学でやった所なんだけど……」

と、赤本と一緒に教科書も取り出した。


美咲は

「じゃ、今日は化学ね!私は現代文…良いかな?」

美咲は言い、お互い了承の上勉強を始めた。
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