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手を繋ごう〜愛憎II〜
第7章 男の会話
誠は

「ええ?指令?」

と言った。

隆は

「お前の方のことはゆう先生からは詳しいことは聞いてないけど、高橋さんがゆう先生に話した時、なんか汲み取ったんじゃないかな…と思ったんだ。
これは、ゆう先生も言ってたけど。」

と言った。

「じゃあ、萌の激しい怒りざまも…」

「まぁ、本気で怒ってたらしいけど、ゆう先生が無茶苦茶やりなさいって言ったらしいな」

と苦笑いしながら、隆は言った。

「ははは、ばかやろー…ですね」

笑いながら言う誠に

「多分、よく分からないけど、ゆう先生、先を見越してたんじゃないか?」

と、隆は言う。

「何を?」

「高橋さんの気持ちも、お前の気持ちも。」

「だから、あんな無茶振りしたのか…」

と、誠は言った。


「ゆう先生って、元々看護師なんだろ?」

「そう。元々俺の担当だった人。」

「そしたら、多分、お前の性格とか、色々な気持ちも想像したんじゃないか…俺はそう思うよ。」

「エスパーかよ、ゆうちゃん」

苦笑いをする誠に

「対人援助の仕事は…俺も就いた事がないからよく分からないけど、性格とか症状とか、悩みとか、色々な要素を併せた上で、相手の今ある問題をどう良い方向に持って行くか考えて行動して行く仕事なんだと思う。……想像だけどな。
まぁでも、相手は患者じゃない。なんと言うか…ゆう先生にとっても、賭けの要素もあったんだと思うよ」

「そうですよね。恋愛って、相手があって成り立つものだし。
…こうやって、今萌といれるのも、奇跡なんですよね。」

隆は頷いた。

「それにしても、美咲先輩ですよ。隆先輩、好きなんでしょ?」

誠は言う。

「好きさ。好きに決まってる。
…だから心配なんだ。」

拳を握り締める隆に

誠は疑問に思い、

「ぼんやりしてる以外に心配な要素があるんですか?」

と、聞く。

隆は更にぎゅっと握り締め

「今日、美咲が教科書取り出した時、長方形型の箱が飛び出したんだ。
…あいつ、慌てて、それ隠してさ。
それが、原因なんじゃないかと思ってる」

隆が言う言葉に

「萌が…もしかしたら知ってるかもしれません。ちょっと聞き出します」

誠はそう言った。
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