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手を繋ごう〜愛憎II〜
第9章 偽彼作戦
月曜日、誠はスマホのメールで、隆を高校の裏庭に呼び出していた。
ベンチに隆が座り、誠は立ち、誠は経緯を説明する。
隆は
「それ…ホントの話か…?」
ぎゅっと拳を握りしめる隆の顔はいつもの冷静な顔じゃない隆の顔だった。
誠は
「萌に…泣いて話したんだそうです。全部本当の話かと」
そう言う誠に隆は
「なんで…俺に話してくれなかったんだっ、…俺がもっと…!」
と、俯きながら手を握りしめる隆に、誠は
「なんと言うか…萌が言うには、背負わせたくなかったんだそうです。彼と自分の問題だから…って…」
自分自身も色々と美咲やその彼氏には言いたいことはあったが、必死に冷静に隆を落ち着かせるように話す。
「もうそこの域を超えてるだろう!」
いきり立つ隆に、
「良く分からないけれど、それが日常的に繰り返されてしまうと、感覚も鈍化したり、事が事だから、誰にも相談出来ない…そう言う側面もあるようです。
…だから、美咲さんが、萌に話してくれたのも、奇跡的な事…そう思います。」
そう言う誠に、
「そうか…そう言うものだよな…俺が聞き出そうとしていたのに…やっぱり同性って強いな…」
と、苦笑いして隆は言った。
「どうする?」
隆は誠に聞く。
誠は思案してる顔で
「…美咲さんは俺たちには知られてない…そう思ってる筈です。
だから、萌に美咲さんを呼び出してもらって、四人でまず話しましょう。まず、そこからです。」
と言った。
「出来れば、早めの方が良いな…」
呟くように言う隆に誠は
「ええ…」
と、頷いた。
ベンチに隆が座り、誠は立ち、誠は経緯を説明する。
隆は
「それ…ホントの話か…?」
ぎゅっと拳を握りしめる隆の顔はいつもの冷静な顔じゃない隆の顔だった。
誠は
「萌に…泣いて話したんだそうです。全部本当の話かと」
そう言う誠に隆は
「なんで…俺に話してくれなかったんだっ、…俺がもっと…!」
と、俯きながら手を握りしめる隆に、誠は
「なんと言うか…萌が言うには、背負わせたくなかったんだそうです。彼と自分の問題だから…って…」
自分自身も色々と美咲やその彼氏には言いたいことはあったが、必死に冷静に隆を落ち着かせるように話す。
「もうそこの域を超えてるだろう!」
いきり立つ隆に、
「良く分からないけれど、それが日常的に繰り返されてしまうと、感覚も鈍化したり、事が事だから、誰にも相談出来ない…そう言う側面もあるようです。
…だから、美咲さんが、萌に話してくれたのも、奇跡的な事…そう思います。」
そう言う誠に、
「そうか…そう言うものだよな…俺が聞き出そうとしていたのに…やっぱり同性って強いな…」
と、苦笑いして隆は言った。
「どうする?」
隆は誠に聞く。
誠は思案してる顔で
「…美咲さんは俺たちには知られてない…そう思ってる筈です。
だから、萌に美咲さんを呼び出してもらって、四人でまず話しましょう。まず、そこからです。」
と言った。
「出来れば、早めの方が良いな…」
呟くように言う隆に誠は
「ええ…」
と、頷いた。