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第7章 北川 樹
廊下に出たところで、産科医の先生と鉢合わせる。先生は俺を見ると
「一晩お疲れ様。」
と笑った。
「いえ、こちらこそ。ありがとうございました…あの。」
「ん?」
「…先生は、何で産科医になろうと思ったんですか?」
先生は予想外の質問だったのか、キョトンとした顔で俺を見返してきた。
「…あっ、あの、別に答えたくなければいいです。…ただ…」
「ただ?」
「医師免許ってひとつじゃないですか。同じ勉強して資格取って仕事すんのに、色んな科がある中から、何で産科を選んだのかな、と思って…正直、大変な仕事だと思うので…」
先生は何度か瞬きをした後、ふっと笑った。
「一晩お疲れ様。」
と笑った。
「いえ、こちらこそ。ありがとうございました…あの。」
「ん?」
「…先生は、何で産科医になろうと思ったんですか?」
先生は予想外の質問だったのか、キョトンとした顔で俺を見返してきた。
「…あっ、あの、別に答えたくなければいいです。…ただ…」
「ただ?」
「医師免許ってひとつじゃないですか。同じ勉強して資格取って仕事すんのに、色んな科がある中から、何で産科を選んだのかな、と思って…正直、大変な仕事だと思うので…」
先生は何度か瞬きをした後、ふっと笑った。