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第7章 北川 樹
遙の両親と子供を見ながら少し喋ったけど、遙が居ないと何となく間が持たなくて。
名前は考えたのかと聞かれ、幾つか候補はあげてたけどまだ決めてないことを話すと会話が途切れた。
お父さんがそれを察したみたいで、退院の時にまた来るから、ウチで出前でも取って昼飯食おう、と提案してくれた。
お母さんはまた明日、面会時間に見に来る、と言っていたけど。お父さんも普通に現役の会社員だし、明日からは俺も仕事だし。
お父さんとお母さんが帰ってしまった後、看護師が、奥さん先程起きられたようなんで、病室に行きますか?とベビーベッドを病室に移動させてくれて。病室で、ベッドに半身を起こした遙と、俺と赤ん坊の3人になった。
「…えーっと。ご苦労さんでした。」
「ありがと。」
「荷物、とりあえず昨日聞いたもん持って来たけど、まだ足りないもんあったら連絡くれたら買って来るから。明日は会社行くけど、面会時間までには仕事キリつけて顔出すし。」
「うん。今日休みで良かったねぇ。休みの日にスルッと生まれてくれるなんて、親孝行な子だね」
遙が、ベビーベッドの中の赤ん坊の頰を、人差し指でこちょこちょと撫でながら笑った。
名前は考えたのかと聞かれ、幾つか候補はあげてたけどまだ決めてないことを話すと会話が途切れた。
お父さんがそれを察したみたいで、退院の時にまた来るから、ウチで出前でも取って昼飯食おう、と提案してくれた。
お母さんはまた明日、面会時間に見に来る、と言っていたけど。お父さんも普通に現役の会社員だし、明日からは俺も仕事だし。
お父さんとお母さんが帰ってしまった後、看護師が、奥さん先程起きられたようなんで、病室に行きますか?とベビーベッドを病室に移動させてくれて。病室で、ベッドに半身を起こした遙と、俺と赤ん坊の3人になった。
「…えーっと。ご苦労さんでした。」
「ありがと。」
「荷物、とりあえず昨日聞いたもん持って来たけど、まだ足りないもんあったら連絡くれたら買って来るから。明日は会社行くけど、面会時間までには仕事キリつけて顔出すし。」
「うん。今日休みで良かったねぇ。休みの日にスルッと生まれてくれるなんて、親孝行な子だね」
遙が、ベビーベッドの中の赤ん坊の頰を、人差し指でこちょこちょと撫でながら笑った。