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第1章 井上 未玖
「もうそろそろいいと思うんだけど。」
いつものデートの帰り、横を歩く長野さんが呟く。
長野さんは夜遅くなると家の近くまで送ってくれる。
今日は電車で出かけてたから、駅からは徒歩。
「…何が、ですか?」
言わんとすることは何となくわかっていたけれど、とぼけて聞いてみた。
「付き合って、もうそろそろ2ヶ月だよ。」
「ですね。」
私の返しに長野さんは片眉を吊り上げ、白けた目で私を見た。
「…皆まで言わせる?」
「…言葉に出さないと伝わりませんよ? 私超能力者じゃないので。」
私の返しが想定外だったのか、長野さんはプッと吹き出した。
「…ま、そういうトコも、可愛いけどね。」
ニヤ、と口角を吊り上げて。
「じゃあ、率直に言いましょうか。次の週末、ウチに泊まりにおいで。」
いつものデートの帰り、横を歩く長野さんが呟く。
長野さんは夜遅くなると家の近くまで送ってくれる。
今日は電車で出かけてたから、駅からは徒歩。
「…何が、ですか?」
言わんとすることは何となくわかっていたけれど、とぼけて聞いてみた。
「付き合って、もうそろそろ2ヶ月だよ。」
「ですね。」
私の返しに長野さんは片眉を吊り上げ、白けた目で私を見た。
「…皆まで言わせる?」
「…言葉に出さないと伝わりませんよ? 私超能力者じゃないので。」
私の返しが想定外だったのか、長野さんはプッと吹き出した。
「…ま、そういうトコも、可愛いけどね。」
ニヤ、と口角を吊り上げて。
「じゃあ、率直に言いましょうか。次の週末、ウチに泊まりにおいで。」