この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
some more storys
第11章 新田 誠治
「なんて言いながら昔っから取り寄せてるんだけどね」
と桜子は慣れたモノで、ありがとう、と受け取り、惜しげなく食卓に出してくれるけど、そのお裾分けだけでも年間通すと結構な額だったりする。
きっとこのトウモロコシも北海道のヤツとかなんだろうなぁ。めちゃくちゃ甘いもん…塩茹でしたのがまたビールに合うんだけどさ…
不意に玄関チャイムが鳴り、桜子が応対に行く。
しばらくして戻って来た桜子が、
「誠治さん。花火しよっか?」
と言った。
「は? どうしたの急に?」
「今日はね、角の公園で子供会の花火大会なんですって。」
子供会の花火大会…あぁ、もうそんな時期か。
地域の子供会が主催する、花火大会。もちろん打上げ花火じゃあない。子供会の予算で手持ち花火を買って、子供たちがそれで遊ぶ、ってヤツだ。ウチの子たちも昔はよく行ってた。
さすがにもう花火って歳でもないけど。
と桜子は慣れたモノで、ありがとう、と受け取り、惜しげなく食卓に出してくれるけど、そのお裾分けだけでも年間通すと結構な額だったりする。
きっとこのトウモロコシも北海道のヤツとかなんだろうなぁ。めちゃくちゃ甘いもん…塩茹でしたのがまたビールに合うんだけどさ…
不意に玄関チャイムが鳴り、桜子が応対に行く。
しばらくして戻って来た桜子が、
「誠治さん。花火しよっか?」
と言った。
「は? どうしたの急に?」
「今日はね、角の公園で子供会の花火大会なんですって。」
子供会の花火大会…あぁ、もうそんな時期か。
地域の子供会が主催する、花火大会。もちろん打上げ花火じゃあない。子供会の予算で手持ち花火を買って、子供たちがそれで遊ぶ、ってヤツだ。ウチの子たちも昔はよく行ってた。
さすがにもう花火って歳でもないけど。