この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
some more storys
第11章 新田 誠治
「今年は他にもイベントがあるから予算が足りないみたいでね、花火代協賛してくれないかってこのあいだお願いされたの。2〜300円でいいっていうから渡したのよ。そのお礼ですって。」

そう言って桜子が差し出したのは、線香花火の小袋だった。

…お礼、ね。花火のパックに入ってる中で子供に不人気なんだろうなぁ。線香花火って地味だもんな。

でもまぁ、地味だけど味はあるよな、線香花火って。

桜子がライターを持って来て、サンダルで庭に降りた。家でよくきてる足首までの長いワンピース(マキシ丈という言葉は最近覚えた)が地面につかないよう、たくし込んでしゃがむ。
小袋の中には鮮やかなこより状の線香花火が5本入っていた。

暗くなってきた庭で、桜子が1本目の線香花火に火を点けた。

ぱちぱちと控えめな火花を散らす線香花火を眺めながら、俺はビールの最後の一口を流し込んだ。

1本つまみ、火を点けてみる。
桜子のより、一足遅れで火花が散る。
/728ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ