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第13章 萩原 隆行

オーダーするデザインが纏まらなくて、すぐできるもんでもないから気持ちばっかり焦って、余計決められない。
でも、そもそもあんまり引きずりたくなくて、早くプロポーズしなきゃ、て俺が焦ってるだけで、きちんとプロポーズするために指輪は必須！ってアタマしかなくて。
美佳ちゃんに、いつ、どういうタイミングで言うか、とかは考えてなかったな、って途中で気付いて。
焦るのは止めよう、って腹を括った。

美佳ちゃんは早くしろって思ってるかもしれないけど、焦って中途半端にしちゃうくらいならしっかりプランを練ってからやろう、って思った。

ネットでサプライズのプロポーズとか、検索してみると色々あって。
旅行やデートでツーショット写真撮るときに、2人でジェスチャーでアルファベットの形作って写真撮って、それを編集して、Will you marry me?ってしてる、とか。

友達に頼んですごい映像作ってる、とか。

フラッシュモブなんかをやってるツワモノもいた。
…まぁ、これに関してはその瞬間が成功するかどうかの他に、相手が本当に感動して喜ぶか、という点がかなり重要で、カケ要素が強いというか、綱渡りな感じもしたけど。

他にもパワポを駆使して自分と結婚することのメリットをプレゼンしてたり。