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第13章 萩原 隆行
何とかオーダーして、リングが仕上がってきたのが7月の終わりで。
いつ渡そうか考えて、8月初旬のみなとこうべ花火大会の時に決めた。
8月5日。
昼間は暑いから夕方待ち合わせ。
神戸の花火大会は、学生の頃友達と観に行ったくらいで。モザイクの広場でもみくちゃになって観た経験しかなくて。
「へぇ、花火大会見に行くの? サポーター席申請した?」
「サポーター席?」
「総務から通達きてたでしょ?ウチの会社も協賛してるから毎年20席くらい希望者に渡してるよ。」
「え!そうなんですか?通達とか流し読みしかしてないから知らなかった…」
「もう売り切れてると思うけど…ま、会社の人と隣り合わせて座ることになるからファミリーで申請してる人多いし、デートで行くにはどうかとも思うけどね。」
「…じゃあいいかな…祥悟さんは沙織さんと観に行くんですか?」
「んー、親父が個人の有料席を取ってくれてるみたい。自分たちと俺たち夫婦の分買ったっつってたから一応観に行くかなぁ…」
羨ましい…
いつ渡そうか考えて、8月初旬のみなとこうべ花火大会の時に決めた。
8月5日。
昼間は暑いから夕方待ち合わせ。
神戸の花火大会は、学生の頃友達と観に行ったくらいで。モザイクの広場でもみくちゃになって観た経験しかなくて。
「へぇ、花火大会見に行くの? サポーター席申請した?」
「サポーター席?」
「総務から通達きてたでしょ?ウチの会社も協賛してるから毎年20席くらい希望者に渡してるよ。」
「え!そうなんですか?通達とか流し読みしかしてないから知らなかった…」
「もう売り切れてると思うけど…ま、会社の人と隣り合わせて座ることになるからファミリーで申請してる人多いし、デートで行くにはどうかとも思うけどね。」
「…じゃあいいかな…祥悟さんは沙織さんと観に行くんですか?」
「んー、親父が個人の有料席を取ってくれてるみたい。自分たちと俺たち夫婦の分買ったっつってたから一応観に行くかなぁ…」
羨ましい…