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第1章 井上 未玖
指の動きはどんどん早く、深くなって、ぐっ、と侵入ってきた、と思ったら、上側のザラザラしたトコを優しく刺激されて、一気に昇り詰めた。

「ぁあっ!…んッ…くぅッ…」

足がピクピクと痙攣して、その後に訪れる弛緩。

長野さんが私のナカから抜いた中指と人差し指をわざと舐めて見せてくる。その仕草が、何とも言えない妖艶さで。

「エッチな味…」

私を流し目で見ながら呟いた。

私をベッドに横たえたまま、身を乗り出すような感じでベッドボードに手を伸ばす。
カサッという微かな音がしたかと思ったら、長野さんが半身を起こして後ろを向いた。
ゴムをつけてくれてるんだな、と判ったから、少し目を逸らした。

すぐに私に向き直って。

「もうちょい頑張って?コレから本番。」

頰にちゅ、とキスをして。蕩けた亀裂の中心に、固い感触が触れる。グッと一気に侵攻してきた。
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