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第1章 井上 未玖
最奥まで入った瞬間、圧迫感と、痺れるような痛みというか、違和感。でも、引き抜かれる時は気持ちよくて。

違和感と快感を繰り返し感じるうち、息も浅く、早くなっていく。

少しでも快感を長く味わいたくて、ぎごちなく腰を動かす。

愛撫の時は余裕そうに見えた長野さんの表情が、苦しそうに歪む。
額にたくさん汗の粒が浮いていた。

どのくらい続いたんだろう。

最奥を突かれた時の、私の微妙な痛みに気付いたのか、長野さんの腰の角度が変わる。そうすると、さっき指で刺激されてイっちゃったザラザラしたトコに、先端のくびれが擦れてすごく気持ちイイ。

愛液を掻き出すような動きに頭が痺れて何も考えられなくなった。

声も自然と大きくなる。
夢中で、

「博…己、さん、…博己さん…博己さんッ」

と名前を呼んだ。

律動が早くなって。

私の喘ぎ声と、博己さんの荒い息。

「ぁあっ、あ、あ、あ、あ、あッ‼︎」

昇り詰めて弾けた瞬間、きゅっと目を瞑った。

「んあッ…くッ…!」

一呼吸置いて、博己さんの動きが止まった。

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