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第14章 武井 沙織
朝起きて、朝食もテーブルロールにクロワッサン、色とりどりのサラダにベーコンエッグとオムレツどちらがいいかと聞かれて。
まるでホテルの朝食みたいだった。
ウチは朝はいつもトーストに、バターとジャム、それにコーヒー、くらいなものだ。
せめてもの拘りは、独身の時はマーガリンでいいや、と思ってたけど、結婚してからバターを買うようになったことと、パンもジャムも安いのじゃなく、美味しそうなのを選ぶようにしてること、コーヒーもインスタントじゃなく、ドリップタイプを買ってることくらい。こんな豪勢な朝食、旅行以外で食べたことなくて。
すごいね、と祥悟くんに言うと「何が?」とこともなげで。
いつもこんな感じ?と聞くと普通に頷く。
私が用意してる朝食はどう思ってるんだろう、と不安になったけど、別に私に同じものは求めてないと言われた。
「そもそも朝そんなに食べられないし。俺はバタージャムトースト嫌いじゃないよ。自分で用意するにしても多分そんな感じになると思うし。奥さんに実家と同じもの求めるのも、ある程度はアリかもだけど、そこは要相談でしょ。」
やっぱり、祥悟くんの考え方は、私に寄り添ってくれていて。
それは素直に嬉しかった。
まるでホテルの朝食みたいだった。
ウチは朝はいつもトーストに、バターとジャム、それにコーヒー、くらいなものだ。
せめてもの拘りは、独身の時はマーガリンでいいや、と思ってたけど、結婚してからバターを買うようになったことと、パンもジャムも安いのじゃなく、美味しそうなのを選ぶようにしてること、コーヒーもインスタントじゃなく、ドリップタイプを買ってることくらい。こんな豪勢な朝食、旅行以外で食べたことなくて。
すごいね、と祥悟くんに言うと「何が?」とこともなげで。
いつもこんな感じ?と聞くと普通に頷く。
私が用意してる朝食はどう思ってるんだろう、と不安になったけど、別に私に同じものは求めてないと言われた。
「そもそも朝そんなに食べられないし。俺はバタージャムトースト嫌いじゃないよ。自分で用意するにしても多分そんな感じになると思うし。奥さんに実家と同じもの求めるのも、ある程度はアリかもだけど、そこは要相談でしょ。」
やっぱり、祥悟くんの考え方は、私に寄り添ってくれていて。
それは素直に嬉しかった。