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第15章 及川 菜摘
「昔は、若く見られるというのが…貫禄がないように思えてコンプレックスだったし、スーツは、身嗜みだし、小綺麗にしていたいと思うけど、私服なんてどうでも良かったんだ。私服でどこかに行く機会も少ないし…行くとしても1人か隆行とだから、その、お洒落をする必要もなくて…だけど、その、君と付き合い出してから、2人のスタイルがアンバランスな気がしてね…君はどう思ってた?やっぱり、ダサいと思ってた?」
「…ダサいっていうほど冒険してないでしょう?すごく、無難、ていうか…もう少し若い格好でも似合うんじゃないかな、とは思ってたけど、そういうのも嫌なのかしら、と思って言わなかったの。別に一緒に歩いて恥ずかしいと思うことはなかったし…」
「…なら、これから、並んで恥ずかしくない格好じゃなく、並んで歩きたいと思える服を見繕ってくれない?」
「それが、今日の買い物?」
義隆さんがこくりと頷く。
私も笑って頷き返し、準備したお昼を食べた。
「…ダサいっていうほど冒険してないでしょう?すごく、無難、ていうか…もう少し若い格好でも似合うんじゃないかな、とは思ってたけど、そういうのも嫌なのかしら、と思って言わなかったの。別に一緒に歩いて恥ずかしいと思うことはなかったし…」
「…なら、これから、並んで恥ずかしくない格好じゃなく、並んで歩きたいと思える服を見繕ってくれない?」
「それが、今日の買い物?」
義隆さんがこくりと頷く。
私も笑って頷き返し、準備したお昼を食べた。