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第15章 及川 菜摘
2人で昼食を終え、アウトレットに行く。

三田とりんくう、どちらがいいか、と迷って、義隆さんはよくわからないからどっちでもいい、と言い、お店は似通ってるし、りんくうに行くことにした。

義隆さんのワードローブは驚くほど少ない。
普段よく履いてるのは、ボトムスは大体チノパン。
黒、ベージュ、ネイビー。
上は、夏は白か水色のポロシャツ。春秋は白かグレーかネイビーのハイネックのカットソーが多い。厚みや素材違いで似たようなのを数枚持ってる。寒くなるとその上にニット。それも一色で編模様が入っていたりはするけど、基本無地だから、似たようなデザインに見える。
悪くはないんだけど…本当に無難。

ま、全身ブランドって丸わかりの着方しちゃう人とか、マネキンが着てるコーデそのまま買っちゃうよりは、マシかもだけど。

私だって男性のファッションなんて詳しくないし、自分のカッコだってお洒落かと言われると自信はないけど…
でも、買い物は好きだし、私の洋服を義隆さんに買ってもらうのは少し気がひけるし、お値段が気になるけど、義隆さんの買い物だし!と思うと選び甲斐もあるし、素直に嬉しかった。
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