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第15章 及川 菜摘
夕食まで外で済ませてから帰宅した。

朝干して、出かける前に取り込んだだけの洗濯物たたみながら、買い物の整理もする。

ボトムスや羽織ものは店内で試着したけど、カットソーやポロシャツ類は鏡の前で合わせただけだから、それらを試着してもらう。
思った通りよく似合ってた。

義隆さんはしきりに、「おかしくない?」と言ったけど、全然おかしくない。むしろなぜ今まで着なかったのか、と思うくらい似合ってた。

お風呂に入った後、義隆さんの部屋をノックする。

「はい、どうぞ?」

「義隆さん、今日…一緒に寝てもいい…?」

「………2日連続はちょっと…厳しいかな…?」

「違うの、その、セックスしたいんじゃなくて…一緒に居たいだけ…」

「それなら別に構わないけど…」

義隆さんはいつものように、読んでいた新聞を畳んでサイドテーブルに置いた。

最近作った老眼鏡(と言ってもお洒落なのにしてもらったけど)も外してテーブルに置く。

優しく私を抱き寄せてくれて。
義隆さんの腕の中で眠る。

「…月曜…何か言われるかしら…」

「……噂が心配?」

「………」

「別に悪いことしてる訳じゃないだろ? 何か言われたら、私に教えて。対処する。心配しなくても、君は私が守るから。」

「…うん…ありがと…」
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