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第1章 井上 未玖
「…カッコ良くて、仕事も出来て、完璧な長野主任の相手が、私でいいんですか…?」
博己さんはニヤッと笑って。
「よく言うよ、社内イチのクールビューティが。未玖が会社で笑うようになって、とうとう鋼鉄の処女にオトコがデキたって男どもは大騒ぎしてるよ?相手はどんなヤツだろうって…」
「…鋼鉄の処女って、私の事?」
博己さんはしまった、という顔をした。
「ま、男どものしょうもない噂話だよ」
「…鋼鉄の処女って拷問器具でしょ? ちょっとヒドくないですか?何で否定してくれないんですか⁉︎ 一緒になって面白がってたの⁉︎」
「…そうじゃないよ。その、そのくらい高嶺の花だって思わせといた方がライバルが減るじゃない。他のヤツらが未玖の可愛さに気付いた時には、もう俺のモン、にしときたかったんだよ」
うー、と恨みがましく上目で睨む私を、博己さんがきゅ、と抱きしめた。
「好きだよ、未玖。多分、未玖が、前の彼氏と付き合ってる時から。ずっと可愛いと思ってた。未玖と付き合えて凄く嬉しいし、これからも色々していきたい。旅行とかも行きたいな。ま、休み合わせて取るならバレるかもだけど。それも、別に悪いことしてるわけじゃないし、俺はイイけどね。」
博己さんの言葉は、凄く嬉しかった。
…だけど、女のやっかみが面倒臭いってコトとか、私がその後もその中で仕事していかなきゃいけないってコトを、この人がどれだけ解ってくれてるかって考えると…やっぱり私たちの関係は、前途多難だ、と思ってしまう。
ーfinー
博己さんはニヤッと笑って。
「よく言うよ、社内イチのクールビューティが。未玖が会社で笑うようになって、とうとう鋼鉄の処女にオトコがデキたって男どもは大騒ぎしてるよ?相手はどんなヤツだろうって…」
「…鋼鉄の処女って、私の事?」
博己さんはしまった、という顔をした。
「ま、男どものしょうもない噂話だよ」
「…鋼鉄の処女って拷問器具でしょ? ちょっとヒドくないですか?何で否定してくれないんですか⁉︎ 一緒になって面白がってたの⁉︎」
「…そうじゃないよ。その、そのくらい高嶺の花だって思わせといた方がライバルが減るじゃない。他のヤツらが未玖の可愛さに気付いた時には、もう俺のモン、にしときたかったんだよ」
うー、と恨みがましく上目で睨む私を、博己さんがきゅ、と抱きしめた。
「好きだよ、未玖。多分、未玖が、前の彼氏と付き合ってる時から。ずっと可愛いと思ってた。未玖と付き合えて凄く嬉しいし、これからも色々していきたい。旅行とかも行きたいな。ま、休み合わせて取るならバレるかもだけど。それも、別に悪いことしてるわけじゃないし、俺はイイけどね。」
博己さんの言葉は、凄く嬉しかった。
…だけど、女のやっかみが面倒臭いってコトとか、私がその後もその中で仕事していかなきゃいけないってコトを、この人がどれだけ解ってくれてるかって考えると…やっぱり私たちの関係は、前途多難だ、と思ってしまう。
ーfinー