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第19章 幸村 美桜
晃一くんとは、高校卒業以来、いっぱいエッチしてきた。

アブノーマルな感じの以外は、ひととおりしたと思う…

車の中で、とか。
お隣に誰もいないのを見計らって、夜のベランダで、晃一くんに後ろから抱きすくめられて、とか。あの時は声が出ないように抑えるの必死だった…

お風呂の中でもしたことある。

でも、だいたいはベッドの中。
だから、違うシチュエーションを提案されると、ちょっと、やっぱり、ドキドキしちゃう…

晃一くんは食べ終えた食器をシンクに引くと、そのままお風呂場に行って昨日のお湯を抜き、自動掃除のボタンと湯張りのボタンを押した音がした。

そのまま帰ってきて、冷蔵庫から、ペットボトルのお茶を出して、ラッパ飲みする。

口の端に、つたったお茶を袖口で拭いながら、髪を掻き上げた。
毎日見慣れてるはずの顔なのに。
なんなら物心ついた頃からずっと見つめてきた人なのに。
なんでこんなにドキドキするんだろ…
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