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第20章 北川 遙
私は、ふー、と息を吐いて。

「大樹、ベビーベッドに寝かすから、今日は寝室で一緒に寝る?」

「…やっぱ大樹は、外には出さない、よな…リビングで寝かすとか…ダメ?」

「それは…」

万が一起きて見られたとしたってわかんないでしょ、とも思うけど、男の人の繊細さを侮っちゃいけない…もしかしたら気が散って出来なくなるかも…

だいたい今まで私が風邪ひいてベビーベッドで1人で寝かせた時だってべつに起きてこなかったし、起きたところでベッドの柵からは出られない。
精々あ!あ!って柵を掴んで揺さぶって、出せってアピールするくらい…いや、暗い中で独り置かれてることに気付いたら泣いて私を呼ぶか。

結局、1人でベビーベッドに寝かすことにして、そろーっとベッドを寝室からリビングに運ぶ。
樹さんはベッドを移動し終えるとお風呂に入りにいった。
私は寝室から大樹を移して寝かせる。流石に抱っこして移動したら、ベッドに寝かせて布団の質感が変わった瞬間にピクってなって泣きかけたけど、背中をトントンしてあやし、パジャマを少しはだけて口元に乳首を寄せると、条件反射のように口に含み、ちゅくちゅくしながらすぐにトロン、となって寝てくれる。
乳首で寝てくれるのはいつまでかしら…てか大きくなってもコレじゃそれはそれで困るけど…
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