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第20章 北川 遙
白とピンクのコンビのロンパースは、胸にニンジンを抱えたウサギのアップリケがあって。
着てるのが赤ちゃんだからそんなに違和感はないんだけど、もちろんお母さんやお姉さんの前で大笑いはしなかったけど、1人でアルバムを見返すたびにじわじわキて、コレがあの樹さんだと思うとおかしすぎて笑いが止まらなかった。
「…ちょっと待て。何で遙がそんなこと知ってるんだ?」
「え?」
「………ピンクのベビー服なんて具体的すぎるだろ…あっ、姉貴か!アイツ写真かなんか持って来たんだな!それ見たんだろ⁉︎」
「…っ…」
しまった…と思ったけど時すでに遅し…
「持って来て見せただけか?…いや、姉貴のことだから置いてったんじゃないか?どこだよ!」
止める間もなく、クローゼットを漁った樹さんが、すんなり見慣れないアルバムを見つけ出す。
「アイツ…!」
怒りと恥ずかしさで顔を真っ赤にして震える樹さんに、
「あ、あの、私が欲しいってお願いしたの!大樹と、似てるとこ探していきたいなーって思って…だから、ゴメン、ね?」
「俺に隠して昔の写真見るなんて悪趣味だろ!」
着てるのが赤ちゃんだからそんなに違和感はないんだけど、もちろんお母さんやお姉さんの前で大笑いはしなかったけど、1人でアルバムを見返すたびにじわじわキて、コレがあの樹さんだと思うとおかしすぎて笑いが止まらなかった。
「…ちょっと待て。何で遙がそんなこと知ってるんだ?」
「え?」
「………ピンクのベビー服なんて具体的すぎるだろ…あっ、姉貴か!アイツ写真かなんか持って来たんだな!それ見たんだろ⁉︎」
「…っ…」
しまった…と思ったけど時すでに遅し…
「持って来て見せただけか?…いや、姉貴のことだから置いてったんじゃないか?どこだよ!」
止める間もなく、クローゼットを漁った樹さんが、すんなり見慣れないアルバムを見つけ出す。
「アイツ…!」
怒りと恥ずかしさで顔を真っ赤にして震える樹さんに、
「あ、あの、私が欲しいってお願いしたの!大樹と、似てるとこ探していきたいなーって思って…だから、ゴメン、ね?」
「俺に隠して昔の写真見るなんて悪趣味だろ!」