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第23章 田嶋 美佳
ホテルを出て、梅田の地下街をブラブラして。
お腹も空いたから、夕飯も済ませる。
「ココ、結構美味いよ」
という串カツ屋さんで、お任せ御膳を2人で頼んで食べた。
美味しかった。
アスパラとかうずらの卵を薄切り肉でくるくる巻いてあげた串が食べやすくてヒットだった。
帰り道、隆行くんは、三ノ宮で降りずにウチの最寄り駅まで乗り過ごして家の前まで送ってくれる。歩きながら私は思い切って聞いてみた。
「あ、ねぇ、隆行くん。」
「ん?」
「もうすぐ誕生日、でしょ?何か欲しいものとかないかなーと思って。今日1人でいる時に色々見たんだけど…欲しくないもの買ってもな〜と思って決めきれなくて。ホントはリサーチしてサプライズがいいんだけど、時間もないし…リクエストがあれば、探しやすいかな?と思って。」
隆行くんは少し考えて、明後日の方向を向き、頰をぽりぽりと掻いた。
「………もう、貰ったけどね…」
「え?」
「美佳ちゃん。」
「?」
「…ずっと、欲しかったもの。」
隆行くんはゴホン、と咳払いして。
そっと私の肩を抱き寄せてくる。急に恥ずかしくなってきて。
「…え…あっ、そうじゃなくてっ…」
「だって、他に欲しいもの、ってか美佳ちゃんから貰いたいモノなんてないし…もし、どうしてもっていうなら…もっといっぱいちょうだい?」
肩を抱いたまま、ちゅっ、とこめかみにキスされて。私は真っ赤になって俯いてしまった…
ーfinー
お腹も空いたから、夕飯も済ませる。
「ココ、結構美味いよ」
という串カツ屋さんで、お任せ御膳を2人で頼んで食べた。
美味しかった。
アスパラとかうずらの卵を薄切り肉でくるくる巻いてあげた串が食べやすくてヒットだった。
帰り道、隆行くんは、三ノ宮で降りずにウチの最寄り駅まで乗り過ごして家の前まで送ってくれる。歩きながら私は思い切って聞いてみた。
「あ、ねぇ、隆行くん。」
「ん?」
「もうすぐ誕生日、でしょ?何か欲しいものとかないかなーと思って。今日1人でいる時に色々見たんだけど…欲しくないもの買ってもな〜と思って決めきれなくて。ホントはリサーチしてサプライズがいいんだけど、時間もないし…リクエストがあれば、探しやすいかな?と思って。」
隆行くんは少し考えて、明後日の方向を向き、頰をぽりぽりと掻いた。
「………もう、貰ったけどね…」
「え?」
「美佳ちゃん。」
「?」
「…ずっと、欲しかったもの。」
隆行くんはゴホン、と咳払いして。
そっと私の肩を抱き寄せてくる。急に恥ずかしくなってきて。
「…え…あっ、そうじゃなくてっ…」
「だって、他に欲しいもの、ってか美佳ちゃんから貰いたいモノなんてないし…もし、どうしてもっていうなら…もっといっぱいちょうだい?」
肩を抱いたまま、ちゅっ、とこめかみにキスされて。私は真っ赤になって俯いてしまった…
ーfinー