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第24章 幕間…SS集…④
「でももう振袖なんて着れないじゃない…」
「あんたに娘が出来たら着れるでしょ?もしもう着ない、ってなっても、もう少し落ち着いた色に染め直して留袖に仕立て直したら年取っても十分訪問着で着れるわよ。」
「娘は生まれなかったねぇ…てか子供がもう居ないけど…」
自嘲的に笑う私に、お母さんは一つ咳払いしてお茶を啜った。
「何言ってるの!まだ30代なんだから、これからまだいいご縁があるかもしれないでしょ⁉︎ 諦めたらそこで終わりなんだからね?頑張りなさいよ!」
「頑張るって何を…?」
「再婚よ、さ、い、こ、ん!あんたいつまでもココにいるつもりじゃないでしょうねぇ?」
「えぇ〜⁉︎いいじゃない、もうちょっと住まわせてよぉ…」
「あんたはそりゃ楽でしょうよ。私だって話し相手が居る方が楽しいわよ?でもお父さんが心配してるのよ。」
それを言われると確かに痛い…ま、なるようになるわよ、と呟いて、私は残りのお茶を飲み干した。
「あんたに娘が出来たら着れるでしょ?もしもう着ない、ってなっても、もう少し落ち着いた色に染め直して留袖に仕立て直したら年取っても十分訪問着で着れるわよ。」
「娘は生まれなかったねぇ…てか子供がもう居ないけど…」
自嘲的に笑う私に、お母さんは一つ咳払いしてお茶を啜った。
「何言ってるの!まだ30代なんだから、これからまだいいご縁があるかもしれないでしょ⁉︎ 諦めたらそこで終わりなんだからね?頑張りなさいよ!」
「頑張るって何を…?」
「再婚よ、さ、い、こ、ん!あんたいつまでもココにいるつもりじゃないでしょうねぇ?」
「えぇ〜⁉︎いいじゃない、もうちょっと住まわせてよぉ…」
「あんたはそりゃ楽でしょうよ。私だって話し相手が居る方が楽しいわよ?でもお父さんが心配してるのよ。」
それを言われると確かに痛い…ま、なるようになるわよ、と呟いて、私は残りのお茶を飲み干した。