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第24章 幕間…SS集…④
田嶋 美佳
「あのね…ちょっと、聞いてもいい?」
ウチまで送ってもらう帰り道。隣を歩く隆行くんを見上げる。
「何?」
「今日さ…一度ホテル変わったでしょ?どうしてかなーと思って不思議だったの。待つのがヤだったんなら最初からウェイティングスペースに入らないだろうし…」
「…ゴメン、嫌だった?」
「う、ううん。2軒目待たずに入れたし、全然いいんだけどね。何でかな、って思っただけ…」
「…………」
隆行くんは、気まずそうに明後日の方向を向いた。
なんだろう、何かあったのかな…
「…あ、あの、もし言いにくいことだったら…」
無理に言わなくてもいいよ、と続けようとしたら、
「後から入ってきたのがさ…」
と隆行くんが口を開く。
後から入ってきた、人たち…?
…って…私たちがウエィティングスペースに入ってた時に入ってきた、カップル、だよね…?
その人たちがどうしたんだろう…別に顔を見られたりもしてない、はず、だけど…
「……親父だったから…」
へ?
隆行くんの言葉を頭の中で反芻する。
おやじ。
…って…お父さん⁉︎
「あのね…ちょっと、聞いてもいい?」
ウチまで送ってもらう帰り道。隣を歩く隆行くんを見上げる。
「何?」
「今日さ…一度ホテル変わったでしょ?どうしてかなーと思って不思議だったの。待つのがヤだったんなら最初からウェイティングスペースに入らないだろうし…」
「…ゴメン、嫌だった?」
「う、ううん。2軒目待たずに入れたし、全然いいんだけどね。何でかな、って思っただけ…」
「…………」
隆行くんは、気まずそうに明後日の方向を向いた。
なんだろう、何かあったのかな…
「…あ、あの、もし言いにくいことだったら…」
無理に言わなくてもいいよ、と続けようとしたら、
「後から入ってきたのがさ…」
と隆行くんが口を開く。
後から入ってきた、人たち…?
…って…私たちがウエィティングスペースに入ってた時に入ってきた、カップル、だよね…?
その人たちがどうしたんだろう…別に顔を見られたりもしてない、はず、だけど…
「……親父だったから…」
へ?
隆行くんの言葉を頭の中で反芻する。
おやじ。
…って…お父さん⁉︎