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第24章 幕間…SS集…④
「えっ⁉︎」

あまりにも驚きすぎて思わず立ち止まる。

「…ほ、本当に?」

それが本当なら、それは、気まずい…

「………顔見たワケじゃないけど…自分の親は間違えない…話してる声は聞こえたし、見かけた服も、親父と菜摘さん…あ、親父の彼女、だったから、さ…向こうは気づいてなさそうだったし、鉢合わせることも多分ないんだけど。…なんか、同じ空間に居たくないじゃん…やっぱ…場所が場所だし…」

「ウン…」

「てのもあるし。なんか、精神的に消耗したから癒されたい、ってのは解るんだけど、親子して同じ行動してるってのがちょっと…なんか恥ずかしくて…」

…確かに。

「…まぁ、気まずい、よね…」

「で、居た堪れなくなって…あそこを離れたかったんだ…」

「…そっか…」

私たちの会話も途切れて、ビミョーな空気が流れる。
そんな、年配の人もホテルとか行くんだ…なんか、自分の両親が、って考えると、ちょっと…お父さんとお母さんって…仲は、いいけど…まだ、エッチとかしてるの、かな…
それは、あんまり考えたくないかも…
なんて、つらつら考えてたら危うくウチを通り過ぎそうになって。

「ま、今日は.ニアミスとはいえ、会わなかったんだから、良かった、コトに、しよっか?」

「…ん…なんか…ゴメン、変な話しちゃって…」

「…ん、大丈夫…」

色々ぐるぐる考えて、うやむやのまんま家の前で別れる。

隆行くんのお父さん、か…
どんな人なんだろう。いつか、会わせてくれるかな…

私、その時どんな顔して会えばいいんだろう…

は、早く忘れようっと!





ーfinー







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