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第26章 武井 祥悟 & 沙織 ー made in kobe ー
ティーセットを持ってダイニングに行くと、祥悟くんはキーボード付きのタブレットを弄ってて。
私が紅茶とバームクーヘンを置いたのをみて、ありがと、と言った。
「…ねぇ、沙織ちゃん、田嶋さんてさぁ。一人暮らし?実家住み?」
「田嶋さん? 確か実家だと思うけど…何でそんなこと聞くの?」
「…いや…田嶋さんさ、お家がテーラー経営してるって言ってたじゃない…ほら萩原くんと引き合わせたとき。ネクタイくれたでしょ?」
「…そういえば、そんなこともあったねぇ…」
「お店ってどの辺なのかなぁって思って。お家で経営してるなら、近所に住んでる可能性あるじゃん。」
「…まぁ、そうかもね。田嶋さんのお家は長田の辺りなはず、だけど…でも、それ知ってどうするの?」
「昨日さ、萩原くんがいい感じのスーツ着て来てて。どこの?って聞いたら田嶋さんの実家のお店で作って貰ったっていうから。俺もオーダーしてみようかと思って。」
「じゃ、萩原さんに聞けばよかったんじゃないの?それか、田嶋さんに聞こうか?」
「あー、いいよ。そういうのしちゃうと、お友達扱いみたいな感じで、いろいろサービスしてくれちゃったりする人もいるし。田嶋さんのトコがどういう感じかはわかんないけど、コッチも色々言いにくいじゃない。だから、こういうのは、しれっと行った方がいいの。」
私が紅茶とバームクーヘンを置いたのをみて、ありがと、と言った。
「…ねぇ、沙織ちゃん、田嶋さんてさぁ。一人暮らし?実家住み?」
「田嶋さん? 確か実家だと思うけど…何でそんなこと聞くの?」
「…いや…田嶋さんさ、お家がテーラー経営してるって言ってたじゃない…ほら萩原くんと引き合わせたとき。ネクタイくれたでしょ?」
「…そういえば、そんなこともあったねぇ…」
「お店ってどの辺なのかなぁって思って。お家で経営してるなら、近所に住んでる可能性あるじゃん。」
「…まぁ、そうかもね。田嶋さんのお家は長田の辺りなはず、だけど…でも、それ知ってどうするの?」
「昨日さ、萩原くんがいい感じのスーツ着て来てて。どこの?って聞いたら田嶋さんの実家のお店で作って貰ったっていうから。俺もオーダーしてみようかと思って。」
「じゃ、萩原さんに聞けばよかったんじゃないの?それか、田嶋さんに聞こうか?」
「あー、いいよ。そういうのしちゃうと、お友達扱いみたいな感じで、いろいろサービスしてくれちゃったりする人もいるし。田嶋さんのトコがどういう感じかはわかんないけど、コッチも色々言いにくいじゃない。だから、こういうのは、しれっと行った方がいいの。」