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第26章 武井 祥悟 & 沙織 ー made in kobe ー
更に2週間後の日曜日。
仕上がりのメールが届いたから、祥悟くんと2人で受け取りに行く。
お店に着くと、おばさまが迎えてくれて。
仕上がりをもう一度試着させて貰った。
仮縫いの状態で微調整を加えたからか、更に身体にフィットした感じになって。
少しでも太ったらアウトかしら、という感じもしたけど、スカートのホックもアジャスターが効くタイプにして貰えたから、若干の猶予はありそうだった。
祥悟くんも気に入ったみたいで、終始笑顔で、お支払いも済ませてくれた。
家に帰って、スーツを壁のフックに掛け、眺めながらお茶を淹れる。
「沙織ちゃん、来年の祝賀会このスーツ着て来れば?」
「…んー。考えとく。」
「それまでに目指せマタニティ⁉︎」
「そうねー。マタニティになる前に1回くらい行ってみたい気もするけどね…」
「祝賀会だけじゃなく、創立記念パーティーも5年ごとにするし、行事は何かしらあると思うよ。」
「そうよね〜。これから嫌でも出なきゃいけなくなるかもしれないしね?」
「跡継ぐまでは無理に出なくても大丈夫。」
「嫌じゃないのよ。祥悟くんがエスコートしてくれるなら、別に平気だわ。」
「エスコート?勿論しますとも、オクサマ?」
祥さんくんが笑って、手を差し出してくる。
「では、お願いしましょうか?ダンナサマ?」
私も笑って手をちょこんと乗せてみた。
不意に抱き締められて、深いキス。
「意外とすぐ妊娠しちゃうかもよ?」
ぐっと押し付けられた腰の感触に、
「それは、それで…神のみぞ知る、ってヤツなんじゃない?」
と嘯いた。
ーfinー
仕上がりのメールが届いたから、祥悟くんと2人で受け取りに行く。
お店に着くと、おばさまが迎えてくれて。
仕上がりをもう一度試着させて貰った。
仮縫いの状態で微調整を加えたからか、更に身体にフィットした感じになって。
少しでも太ったらアウトかしら、という感じもしたけど、スカートのホックもアジャスターが効くタイプにして貰えたから、若干の猶予はありそうだった。
祥悟くんも気に入ったみたいで、終始笑顔で、お支払いも済ませてくれた。
家に帰って、スーツを壁のフックに掛け、眺めながらお茶を淹れる。
「沙織ちゃん、来年の祝賀会このスーツ着て来れば?」
「…んー。考えとく。」
「それまでに目指せマタニティ⁉︎」
「そうねー。マタニティになる前に1回くらい行ってみたい気もするけどね…」
「祝賀会だけじゃなく、創立記念パーティーも5年ごとにするし、行事は何かしらあると思うよ。」
「そうよね〜。これから嫌でも出なきゃいけなくなるかもしれないしね?」
「跡継ぐまでは無理に出なくても大丈夫。」
「嫌じゃないのよ。祥悟くんがエスコートしてくれるなら、別に平気だわ。」
「エスコート?勿論しますとも、オクサマ?」
祥さんくんが笑って、手を差し出してくる。
「では、お願いしましょうか?ダンナサマ?」
私も笑って手をちょこんと乗せてみた。
不意に抱き締められて、深いキス。
「意外とすぐ妊娠しちゃうかもよ?」
ぐっと押し付けられた腰の感触に、
「それは、それで…神のみぞ知る、ってヤツなんじゃない?」
と嘯いた。
ーfinー