この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
some more storys
第26章 武井 祥悟 & 沙織 ー made in kobe ー
祥悟くんを呼んでくれる。
私は横や後ろ姿を見せるために、ちょこちょこと一回転した。
こういう時、洋服をキレイに見せる術がある人はいいな、と思う。
「キレイだよ。沙織ちゃん。」
祥悟くんは両手を広げてベタ褒めしてくれるけど、そういう反応、ちょっとくすぐったい。
「ご試着されてみて、違和感がなければこのまま進めさせて頂きますが…」
「あ、はい。お願いします。」
「ではこのまま失礼致します。」
私が着た状態で、肩や袖のあたりを摘んでクリップのようなものをつけたりして、いわれるままに腕を上げたり肩を回したり、どこも動き難いところもなく。
おばさまは満足げに頷いて、
「では、元のお洋服に戻して頂いて結構ですよ。」
と言った。私と入れ替わりに祥悟くんがフィッティングルームに入り、程なくして出てきた。
「如何でしょう?」
「概ね満足ですよ。ウェストコートがもう少しタイトでもいいかな。」
「あら、そうですわね、その方がスッキリ致しますね。」
「じゃ、そこだけお願いします。」
仮縫いの調整はすぐに終わった。
「ではまた、2週間後、2月4日の日曜日にお待ちしております。」
「はい。仕上がり、楽しみにしてます。宜しくお願いします。」
私は横や後ろ姿を見せるために、ちょこちょこと一回転した。
こういう時、洋服をキレイに見せる術がある人はいいな、と思う。
「キレイだよ。沙織ちゃん。」
祥悟くんは両手を広げてベタ褒めしてくれるけど、そういう反応、ちょっとくすぐったい。
「ご試着されてみて、違和感がなければこのまま進めさせて頂きますが…」
「あ、はい。お願いします。」
「ではこのまま失礼致します。」
私が着た状態で、肩や袖のあたりを摘んでクリップのようなものをつけたりして、いわれるままに腕を上げたり肩を回したり、どこも動き難いところもなく。
おばさまは満足げに頷いて、
「では、元のお洋服に戻して頂いて結構ですよ。」
と言った。私と入れ替わりに祥悟くんがフィッティングルームに入り、程なくして出てきた。
「如何でしょう?」
「概ね満足ですよ。ウェストコートがもう少しタイトでもいいかな。」
「あら、そうですわね、その方がスッキリ致しますね。」
「じゃ、そこだけお願いします。」
仮縫いの調整はすぐに終わった。
「ではまた、2週間後、2月4日の日曜日にお待ちしております。」
「はい。仕上がり、楽しみにしてます。宜しくお願いします。」