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第28章 萩原 義隆 ー 過去編 ー
接点はなくとも顔見知りの女性が泣いていたら、気にはなる。

「何かあったんなら、呑みに行くか?」

自然と、そう誘っていた。なんとなく、独りで呑みたくない気分だったのもある。
及川は、キョトンと私を見上げていたが、「ハイ」と頷いた。

行きつけのバーに入り、いつものロックを呑みながら、

「辛いことがあったみたいだから、何か気分が軽くなるようなやつ。」

とオーダーした。何を呑んでも塞いだ気分が軽くなることなんてないかな、と自嘲的に笑いながら、それでもマスターは、気分が軽くなるってどんなんですか、なんて突っ込んでくることもなく。
可愛らしいピンクのカクテルを出してきた。

及川はカクテルグラスのステム(足)を両手で持ち、クッとひと口で呷った。おぉ、いい呑みっぷりだ…そうだ。イヤなことなんて、呑んで忘れてしまえ。そう思った瞬間、カタン、とグラスを置いた及川が大きく目を見開く。
小さく開いた口から、はー、と深く息を吐き。
そのままぐらり、と上体が揺れる。慌ててグラスを置き、抱き止めた。

え?酔った?コレ一杯で?まさか⁉︎

「マスター、コレ何?」
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