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第28章 萩原 義隆 ー 過去編 ー
桜子と別れて13年が過ぎた。
隆行は真面目に中学高校に通い、大学もストレートで卒業して、神戸の会社に就職した。
宝飾品のメーカーだということで、企画の仕事をしているようだ。
アクセサリーなんて門外漢の私は、なぜ隆行がその業界に興味を持ったのか不思議だったが、ウチに帰るとリビングのソファで膝にノートパソコンを置き、石だの貴金属の特性だのを勉強している隆行を見ると、頑張れ、と思ってしまう。同時に、よくまともに育ってくれた、とも…

12月も半ばに差し掛かり、年内の就業日も指折り数えるばかりのある日。

私の会社の忘年会はもう先週終わっていたが、隆行の会社の忘年会で、帰りが遅くなると言われ。
少しだけ残業し、会社近くの定食屋で軽く食事を済ませて、真っ直ぐ帰ってのんびりしようか、それとも一杯呑んで帰ろうか、とぼんやり歩いていた時。
前から歩いてきた人とぶつかる。

考え事をしていた私は、人の気配に気づけず避け遅れて、おっ、と立ち止まった。

「すみません!」

顔を振り上げて謝った女性を、私は知っていた。
及川 菜摘。
職場の、部下。
部下といっても、既に部長職に就いた私と、入社して2〜3年しか経っていない事務員に、業務上の接点はない。
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