この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
some more storys
第29章 望月 朋会
プラスチックの宝石が嵌ったカチューシャは、ポシェットに入らなくておもちゃ箱の中で折れてしまってたけど、金色や銀色のプラスチックのネックレスはからまってるのを丁寧に解いた。

ネックレスの塊の隙間から指輪やキーホルダーなんかがポロポロ出てきて。
カツン、と軽い音がして落ちたのは、イヤリングだった。

白い、お花のイヤリング。

こんなところにあったんだ…


私の宝物。

正確に言えば、宝物だったモノ。


「あ!このイヤリング、ママに貰ったヤツ!」

そうだっけ…美桜にあげた記憶はなかったけど…
でも子どもの頃、美桜は私のジュエリーボックスを見るのが好きで。いつも見せて見せて、ってせがんでくるからよく開けて見せたっけ。キラキラしたアクセサリーが入ったジュエリーボックスは、確かに子どもにとっては夢のようだったかもしれない。
でも、欲しがっても、健人さんに買ってもらったアクセサリーや、お母さんから貰ったジュエリーを小さな美桜にあげるわけにもいかなくて。コレならあげるわよ、ってあげたのかもしれない。
別にもう順ちゃんに未練があったわけでもないし、そもそももうつけるわけでもないイヤリングをいつまでもジュエリーボックスにしまっておくのもね、って感じだった。
/728ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ