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第29章 望月 朋会
「妬くってほどじゃ…いや、妬いてるな。思いっきり妬いてるよ。君の中から彼の記憶なんて消してやりたいくらいには。」
「それは無理ね。美桜たちが結婚して本当に親戚になっちゃったんだから。何十年も昔の初恋くらい許してよ。てかそれくらい出来ないなんて狭量にも程があるでしょ?」
「別にね、初恋だの出会う前の過去の恋愛をどうこうは言わないよ。だけど君の場合はさ。相当拗らせて引き摺ってただろ?アレは普通の初恋とは言えない。」
「今は貴方だけよ?」
「当たり前です。」
面白くなさそうに鼻息を吐いて。
すぐにニヤ、と笑う。
「ま、じゃあ、折角だから。僕だけって証拠を見せてもらおうかな?」
中指をちょいちょいと曲げて、こっちにおいで、の仕草。
私はダイニングの椅子から立ち上がり、健人さんの側に行った。
椅子の肘掛けに腰を掛けて、首に腕を回して抱きつく。
ぐい、と肩を抱き寄せられて。おもむろにキスされる。
深い、長いキスの後、上目遣いで私を睨みながら。
「今夜はゆっくりとお仕置きしてあげるから、覚悟して。」
「あら、それは大変…」
2人でクスクスと笑った。
ーfinー
「それは無理ね。美桜たちが結婚して本当に親戚になっちゃったんだから。何十年も昔の初恋くらい許してよ。てかそれくらい出来ないなんて狭量にも程があるでしょ?」
「別にね、初恋だの出会う前の過去の恋愛をどうこうは言わないよ。だけど君の場合はさ。相当拗らせて引き摺ってただろ?アレは普通の初恋とは言えない。」
「今は貴方だけよ?」
「当たり前です。」
面白くなさそうに鼻息を吐いて。
すぐにニヤ、と笑う。
「ま、じゃあ、折角だから。僕だけって証拠を見せてもらおうかな?」
中指をちょいちょいと曲げて、こっちにおいで、の仕草。
私はダイニングの椅子から立ち上がり、健人さんの側に行った。
椅子の肘掛けに腰を掛けて、首に腕を回して抱きつく。
ぐい、と肩を抱き寄せられて。おもむろにキスされる。
深い、長いキスの後、上目遣いで私を睨みながら。
「今夜はゆっくりとお仕置きしてあげるから、覚悟して。」
「あら、それは大変…」
2人でクスクスと笑った。
ーfinー