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第31章 吉田 理恵
日曜日の午前中。
お昼からプールに行くために準備していたら、携帯が震える。
圭吾くんから電話だった。

「もしもし?」

『あ、もしもし?理恵ちゃん?』

「どうしたの?」

『あのさ、今日、プール、キャンセルしてもいいかな…?』

「…いいけど、どうかしたの?体調崩したとか…?」

『…いや、その…ちょっ…と、説明が難しい、っていうか…プールには、行けそうにないんだ…』

「…そう、なの…?」

よくわからない返答に私もどう返したらいいかわからなくなった。

『…会いたい…ていうか、うん、ちょっと、相談したいから、さ…迎えに行ってもいい?』

「…いいけど…まだ準備中だから…30分後くらいなら、なんとか…」

『OK、じゃ、12時過ぎに、そっち行くね。』

「うん、わかった。」

圭吾くんとの電話は、そこで終わった。
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