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第31章 吉田 理恵

「圭吾くん…」

「ん？」

「……私と、一緒に住む、話なんだけど…」

「うん。」

「…ココ出て引っ越すの？それとも、ココで一緒に住むの…？」

「おかんと理恵ちゃんさえ良ければ、俺はココで住みたい。住むには便利なとこだし。ネコ飼えるマンションも、便利なとこだと家賃結構するしさ。」

「私は…お母さんさえ、良ければ…ただ、決めるならダラダラ同棲はヤだし、お母さんも一緒なら尚更…けじめはつけないと…」

「うん。わかってる。ちゃんと考えてるから。もう少し、待って。勢いでプロポーズなんてヤだろ？」

「…考えてくれてるなら、待つわ。」

「うん。ありがと。」

1時間ほどのんびりと微睡み、のろのろと服を着る。
ベッドから降りると、フクちゃんがクァッと欠伸をして、目を覚ました。