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第36章 間宮 涼香
私も軽くご飯を食べて、化粧を直してから家に帰った。
家族が朝食を取っている最中に朝帰りしたけど、お父さんもお母さんも何も言わなかった。
勿論智之も。
私はふつうに仕事をして、夕方、学習塾の仕事に出かけ、家に着いたのは夜10時近かった。
「お帰り。お疲れさん。」
龍沢さんが、スーツを着て家の前に立ってた。
いつもカジュアルな服装が多い。じゃなきゃ蔵に入る時の白衣か、店の表に出る時の店名入りの半纏姿。
見慣れないスーツに、私はどうしたの?そのカッコ…と呟いてしまう。
不自然に後ろに回した手に、何かを背に隠してるんだ、ということはわかったけど。
いきなり、バッと取り出したのは、真っ赤なバラの花束だった。
「遅くなったけど、誕生日、おめでとう。」
「!!」
「…今はまだ、プロポーズはできない。でも、俺が杜氏として、社長に認められたら。その時は、俺と結婚して下さい。」
私は龍沢さんの首に抱き着いた。
「…龍沢さん…大好き‼︎」
ーfinー
家族が朝食を取っている最中に朝帰りしたけど、お父さんもお母さんも何も言わなかった。
勿論智之も。
私はふつうに仕事をして、夕方、学習塾の仕事に出かけ、家に着いたのは夜10時近かった。
「お帰り。お疲れさん。」
龍沢さんが、スーツを着て家の前に立ってた。
いつもカジュアルな服装が多い。じゃなきゃ蔵に入る時の白衣か、店の表に出る時の店名入りの半纏姿。
見慣れないスーツに、私はどうしたの?そのカッコ…と呟いてしまう。
不自然に後ろに回した手に、何かを背に隠してるんだ、ということはわかったけど。
いきなり、バッと取り出したのは、真っ赤なバラの花束だった。
「遅くなったけど、誕生日、おめでとう。」
「!!」
「…今はまだ、プロポーズはできない。でも、俺が杜氏として、社長に認められたら。その時は、俺と結婚して下さい。」
私は龍沢さんの首に抱き着いた。
「…龍沢さん…大好き‼︎」
ーfinー