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第37章 幕間…SS集… ⑥
新田 桜子ー 秘めた想いー



夕方買い物帰りにポストを開けてみる。
今日届いた郵便物と新聞の夕刊。
ごそっと取って、玄関で仕分け。不要なDMやポスティングのチラシはココでサヨナラ。
と、誠治さん宛に往復ハガキが来ていた。
同窓会のお知らせ。
高校の時のモノらしいけど、そういえば私の大学時代のミスコンの頃を知ってるお友達は来るのかしらね、なんて思いながら、キッチンのカウンターにハガキを置いた。

夜、誠治さんが帰って来て、ご飯を食べてるとき、案内ハガキのことを思い出して渡す。

「おー、来月かぁ…まぁ週末だから行けるかな…」

「私のこと知ってる方も来そう?ちがう学年の時のなの?」

「あぁ、大野のこと?いや、高校2、3年はクラス替えなかったから来たら会えるよ。写真見せてみるわ。」

「写真?あのアルバム持ってくつもり?」

「まさか。」

誠治さんは携帯の画面を操作して私に向けた。
アルバムの写真を携帯のカメラで撮ってたみたい。

「いつの間に…」

「桜子たちが満希に着物着せてる時。」

「あぁ…そっか…」

「嫌なら止めるよ。」

「別に良いわよ、写真くらい。」

私はお茶を飲みながら溜息をついた。
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