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第37章 幕間…SS集… ⑥

ラーメンができるまでの間、キッチンタイマーをセットして、既にやらかしてしまった感のある雑誌をパラパラめくる。

殆どが結婚式場、ホテル、迎賓館なんかで、ドレスが8割くらい？
神社で和装、もチラホラ。お寺は…載ってなかった。
でもこんな華やかな和装ならお寺でもいいかな…
そもそも仏式と神式がどう違うのかもよくわからないし。

はー…それにしても結婚式ってお金かかるのねぇ…なんて思ってたら、キッチンタイマーがピピピピッと鳴った。

蓋をベリベリ剥がしてふーふーしながらラーメンをすする。

食べながらまたパラパラ雑誌を見て。

あー、こんな指輪ステキ…とか。やっぱドレス可愛いなぁ…
トールさんにメイクお願いしたりできないかしら？トモダチ特典で？贅沢？あ、それよりも師匠に写真撮って貰えたり？それは流石に高望みしすぎかしら…師匠はムリでもてっちゃんの仕事仲間とかにお願いできたらなぁ…なんて夢が膨らむ。

そこでふとまた我に返った。
明日てっちゃんがウチに来る日だ！
こんなん(結婚情報誌)買ってるの見たら引いちゃうかも！

どうしよう、明日の朝 ゴミに出す？
いやでも買ったばっかりだし…
なんで今日買っちゃったかな私！
あぁ〜もう！

どこに隠そう…


そんなんしたことないけど、エッチな本を買ってしまった男子高校生のようにドキドキしながらベッドの下に雑誌を隠す。

てっちゃんに、見つかりませんように。