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第39章 新田 誠治の憂鬱
「ママ! 私の洗濯物パパのとは分けてって言ったのに!また一緒に洗っちゃったの⁉︎」
日曜日の朝。
俺と長男の誠大はダイニングで朝飯を食ってた。
桜子は食後のコーヒーを淹れてくれていたが、洗濯終了のメロディが鳴って、コーヒーをテーブルに置くと洗面所に行ってしまう。
娘の満希は、中3になり、急に色気づいたのか、かなり長い時間洗面所を占領して髪のセットをしていたが、そこに桜子が洗濯物を取りに行って、洗濯機から出してるところを見て、の金切り声だ。
「別に洗濯くらいいいじゃない…ウチはそもそもパンツと靴下は分けて洗ってるからパパやお兄ちゃんのって言ったってTシャツくらいよ?」
「それでもヤダ!パパのと一緒に洗った服なんか着れない!もう一回洗って!」
この言われよう…俺は病原菌か。
いい加減にしろと注意しに行くべきか、それともそんなことしたら火に油を注ぐだけなのか、判断しかねてため息を吐き、コーヒーを啜る。
チラッと誠大に目を向けると、辟易した顔を洗面所の方に向けながら肩を竦めて黙々とトーストを齧っていた。
触らぬ神になんとやら、ってトコか…
日曜日の朝。
俺と長男の誠大はダイニングで朝飯を食ってた。
桜子は食後のコーヒーを淹れてくれていたが、洗濯終了のメロディが鳴って、コーヒーをテーブルに置くと洗面所に行ってしまう。
娘の満希は、中3になり、急に色気づいたのか、かなり長い時間洗面所を占領して髪のセットをしていたが、そこに桜子が洗濯物を取りに行って、洗濯機から出してるところを見て、の金切り声だ。
「別に洗濯くらいいいじゃない…ウチはそもそもパンツと靴下は分けて洗ってるからパパやお兄ちゃんのって言ったってTシャツくらいよ?」
「それでもヤダ!パパのと一緒に洗った服なんか着れない!もう一回洗って!」
この言われよう…俺は病原菌か。
いい加減にしろと注意しに行くべきか、それともそんなことしたら火に油を注ぐだけなのか、判断しかねてため息を吐き、コーヒーを啜る。
チラッと誠大に目を向けると、辟易した顔を洗面所の方に向けながら肩を竦めて黙々とトーストを齧っていた。
触らぬ神になんとやら、ってトコか…