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第39章 新田 誠治の憂鬱
「はいはい、分かりました、もう一回洗濯すればいいんでしょう?そのかわり、仕上がったら自分で干してね。ママは今から他のを干して来ますから。」

満希のモノだけ洗濯機に放り込んだのか、バタンと蓋を閉める音と、洗濯機が作動する流水音が聞こえた。

「え!私これから出掛けるのに!終わるまで待てないよ!」

「知りません。お急ぎコースだから30分で終わるわ。支度してる間に終わるわよ」

桜子が洗濯カゴを持って洗面所から出て来た。

「…全く…」

「…いつも、俺のって別に洗濯してんの…?」

「まさか。あの子は別にしろって言うけど、はいはいって返事だけしてるわ。今日は現場を見られちゃったからね…」

そう、なのか…別に臭うわけでは無いと…思うんだけどな…
俺の加齢臭よか誠大のが汗臭いぞ?若干傷付きながらコーヒーを飲んだ。

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