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第39章 新田 誠治の憂鬱
「そうだなぁ…そう思って、今を乗り切るしか、ないか…」

「えぇ。あと十何年かしたら僕も今の新田さんみたいに、娘のことで悩むかも知れません。そしたらこの話、覚えてたら言ってください。」

宮本さんがお湯割りのグラスを出してきたから、お互い呑みさしのグラスで意味なく乾杯する。

「ちゃんと覚えてる確約はできんけど…ま、アドバイスはできるだろうな、経験者として。…当事者になると俯瞰出来なくなるからな。キッツイぞ、病原菌扱い」

宮本さんもあはは、そりゃキッツイ、と笑う。

過ぎて仕舞えば、いいことも悪いことも全部思い出で。
忘れたり懐かしんだりするんだって、解ってるのに、イチイチ一喜一憂しちゃうんだよなぁ…

成長しないなぁ、我ながら…

いや、そうやって振り返れるってことは、ちょっとは成長出来てんのかな?

反抗期が、成長の証だってんなら、回顧もヒトの成長の証だろう。
そうやって一歩一歩、進んでいくんだな、俺も、満希も…




残りのビールを飲み干し、宮本さんに礼を言って二次会を切り上げた。







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