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第39章 新田 誠治の憂鬱
正常な成長、か…
いつか、あぁ、そんなこともあったなぁ、なんて懐かしむ日が来るんだろうか…
来るんだろうな、成長してるんだから。
満希は、まだ中3…もう、中3…
あと10年もすりゃ結婚したっておかしくない歳になる…
そう、一生続く訳じゃない…
いや一生そんなんだったら困るから続く訳じゃないと思いたい…
そう思えば、ほんの一時のことなのかもしれないなぁ…
「いつか、懐かしむ日の為の、貴重な体験かもしれないな…」
「そうそう。あと数年もすりゃ今日の新入社員たちがココで今の僕らみたいに新人やら家族の愚痴を言う日も来るんですよ、きっと。」
「そやって、回ってくんだなぁ…」
「そうです。もっと言うと、僕だって、新田さんだって、昔の上司にこうやって今時の若いヤツは…って言われてたかも知れません。」
「言われてただろうな。確実に…」
「えぇ。」
ニヤリと笑ってお湯割りのグラスを持つ宮本さん。
俯瞰、か…
傍目八目、とも言うな…当事者になると目の前のことしか見えなくて、右往左往したり大騒ぎするもんだ。けど、そこから少し離れて俯瞰してみると、大したことじゃなかったりする。
いつか、あぁ、そんなこともあったなぁ、なんて懐かしむ日が来るんだろうか…
来るんだろうな、成長してるんだから。
満希は、まだ中3…もう、中3…
あと10年もすりゃ結婚したっておかしくない歳になる…
そう、一生続く訳じゃない…
いや一生そんなんだったら困るから続く訳じゃないと思いたい…
そう思えば、ほんの一時のことなのかもしれないなぁ…
「いつか、懐かしむ日の為の、貴重な体験かもしれないな…」
「そうそう。あと数年もすりゃ今日の新入社員たちがココで今の僕らみたいに新人やら家族の愚痴を言う日も来るんですよ、きっと。」
「そやって、回ってくんだなぁ…」
「そうです。もっと言うと、僕だって、新田さんだって、昔の上司にこうやって今時の若いヤツは…って言われてたかも知れません。」
「言われてただろうな。確実に…」
「えぇ。」
ニヤリと笑ってお湯割りのグラスを持つ宮本さん。
俯瞰、か…
傍目八目、とも言うな…当事者になると目の前のことしか見えなくて、右往左往したり大騒ぎするもんだ。けど、そこから少し離れて俯瞰してみると、大したことじゃなかったりする。