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第40章 芳川 翠ー挨拶ー
コレで、よかった…

てっちゃんは、前にもそう言った…
私が、高校の時、金髪のてっちゃんを怖がって避けてたから、てっちゃんは、自分の外見が問題なんだろう、って思って、そうでなくなった同窓会の時にもう怖がらせる要素はない、って声掛けようと思えた、って。
あの時、私が普通に接してたら、今の自分はないかもしれないから、コレでよかったんだ、って…

「親父が、いつも言ってるんだ。人は生きて行く上で、様々な選択を迫られる。自分で選んだつもりでなくても、最終的にひとつの選択肢を掴み取るのは自分の手だ。ひとつひとつの選択に、自分で責任を持って、どんな結果になったとしても全て自分で受け止める、決して他人のせいにしない。それさえ忘れなければ、アレをするな、コレはダメだ、とは言わない。って。犯罪を犯すヤツもさ。その行為がどういう結果を伴って自分やその周囲に返ってくるのか、その行為によって得られるものと喪うものをキチンと天秤に掛けて、冷静に判断できたら、中々犯罪に走ろうとは思えないと思うんだよね。その冷静さを欠くとか、自分でケツ拭う覚悟のないヤツが、犯罪を犯すんだと俺は思ってる。」
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