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第4章 高野 皐月
旅館で一年程働いたけど、宴会の席に付くと酔っ払ったおじさんに絡まれることが多くて。
一回酔うたおじさんに襲われかけて、その時は他の人が見つけてくれて助かったけど。
女将さんに、あんたは顔立ちが派手やから、目をつけられるんや、と言われ。
これ以上のことがあったら親御さんに申し開きが立たんから、悪いけど帰ってくれと、田舎に帰らされた。
結局、そのまま、田舎で結婚することになった。お母ちゃんの甥っ子で、間柄は従兄弟にあたる。…私は血が繋がってないけど。
十五も年上やったけど、お母ちゃんのお姉さんの嫁ぎ先が、継ぐ人がのうて困っとるとかで、養子に入ったそうや。
仕事は漁師で。背ぇはお父ちゃんみたいに高ないけど、優しい。
笛が上手で、秋のお祭りの時にはお囃子の笛を吹いてくれと引っ張りだこ。
一回酔うたおじさんに襲われかけて、その時は他の人が見つけてくれて助かったけど。
女将さんに、あんたは顔立ちが派手やから、目をつけられるんや、と言われ。
これ以上のことがあったら親御さんに申し開きが立たんから、悪いけど帰ってくれと、田舎に帰らされた。
結局、そのまま、田舎で結婚することになった。お母ちゃんの甥っ子で、間柄は従兄弟にあたる。…私は血が繋がってないけど。
十五も年上やったけど、お母ちゃんのお姉さんの嫁ぎ先が、継ぐ人がのうて困っとるとかで、養子に入ったそうや。
仕事は漁師で。背ぇはお父ちゃんみたいに高ないけど、優しい。
笛が上手で、秋のお祭りの時にはお囃子の笛を吹いてくれと引っ張りだこ。