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続・飼っていたペットに飼われています。
第34章 【微裏】君の細い指の先には③(スイ目線)
 フレンチのコースを食べながら、俺がワインを飲んでいるのを見てサキがしつこくごねる。
「ねえ、スイさん。サキもお酒飲みたいってば〜。」
「駄目だって。」
「なんで?」
「20歳過ぎたらいくらでも飲めるから。ってか、大人になったサキもすぐ酔っ払って辛そうだし、俺もそれで大変だし、酒なんて全然楽しいものじゃないよ。」
「でも酔いたいの、今日。どうしても。」

 レストランを出たあと更に上の階のバーに移動し、夜景に面したカウンターに座ったサキの元に注文しておいたオペラとノンアルコールカクテルが運ばれてくる。
「そのケーキ、ちょっとだけど今俺が飲んでる酒入ってるから。オレンジの香りするのがそれ。とりあえず今はこれで我慢して?」
「むぅ。………、あれ? すっごい美味しい! スイさんが飲んでるのもオレンジのお酒?」
「いや、俺のをベースにしてオレンジの香りとかつけてリキュールに…。まあ、いいや。」
「うん、ちょっと難しいけど、お揃いならいいよ。今度これ作ってね。スイさん。」
「いいよ。」
 カラン、となったグラスの中身を飲み干し、ボトルで貰っておいたブランデーを注ぎ足した。
 この周囲には誰もいない。場所が場所だけに店員も遠くに控え、会話を聞かないよう心掛けているようだ。
 ここなら、いいか。
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