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続・飼っていたペットに飼われています。
第34章 【微裏】君の細い指の先には③(スイ目線)
「…で、何があった? 侑斗と。」
 ビクッと肩を上げるサキに、優しく言葉を重ねる。
「怒らないから素直に全部話して。」
「………あ。その、なんか最近スイさんに会えない間ね、ちょっとだけぼんやり忘れちゃうの。…スイさんのこと。それで、代わりに侑斗くんがスイさんみたいに気になっちゃって…。でも、こうやって久しぶりにスイさんの顔見たら全部思い出すし、侑斗くんとは全然違うってわかるんだけど。」
「………それで?」
 注いだばかりのウィスキーを飲み干し、再び並々まで注ぎ足しては飲むことを繰り返す。
 平常心ではとても聞いていられない。
「それで…、だから、あの…。」
「…触らせたの? ココ? 俺のなのに?」
 言い淀むサキのスリットの中に手を差し込み、薄い布越しに小さな真珠をぐりっと潰す。
「…スイさん! やめて! こんなところで!」
「いいから言えよ! 何したんだ? 俺以外の男と!」
 俺の手を必死に止めようとする、サキの細い腕を無視して乱暴に刺激し続けるとじわりと温かい物が滲み出す感触がしてきた。
「してなっ…! してないよぉ…。キスだけ。キスしか…してない…っ。」
 目尻に羞恥と涙を浮かべる彼女を見て、わずかな冷静さを取り戻し手を太腿に戻した。
「……ゆうとくんに、キスされて…、舌絡められて、スイさんみたいに見えてきちゃって、夢中になってたら胸も揉まれて…。でも、そこでいけないって思って、結婚する人としかしたくないって言ったら…………、」
「…言ったら?」
「…婚約、することになっちゃった。来年、私が高校卒業したらすぐ…。」
「馬鹿‼」
 ガンッ! とグラスを叩きつけるように置くと、慌てて近づいてきた店員に何でもないことを伝え、すぐにもう1本同じボトルを持ってくるよう指示する。
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